部下を理性的に叱るのが上司の処世術です

冷静になって原因を叱る!

冷静になって原因を叱る!

部下を上手に叱る

管理職になったときの部下を褒めることの大切さをご説明しましたが、部下がミスをしたときに上手に叱ることも管理職の仕事です。しかし、この叱るというのは人を褒める以上に難しいことなのです。部下のミスに対して我を失って、怒ってはなんの意味もありません。部下との関係は悪化しますし、職場の雰囲気も悪くなります。部下に対して小言を言うような叱責ではなく、ミスの原因に対して冷静に注意を与えるようにしましょう。以下に部下の上手な叱り方をいくつかご紹介します。

ミスをしたときの叱り方

・まずは冷静になり、理性的に叱りましょう
部下や後輩がミスをすると、つい「カッ!」と頭に血がのぼり、気が動転してしまいます。同じようにミスをした部下や後輩も自分のミスにショックを受け、気が動転しています。そのようなときに、いくら叱っても部下は素直に受け入れてくれません。お互いの気持ちが一方通行になってしまい、叱る意味がないのです。
もし、ミスを発見した場合は一度その場から離れ、冷静になるようにしましょう。その後、冷静な気持ちで理性的に叱ると相手に伝わりやすくなります。
・結果ではなく、原因を叱るようにしましょう
部下や後輩を叱るときに、つい結果ばかりを叱ってしまうことがあります。しかし、いくら結果を叱ったところで結果は変わりませんし、改善されることもありません。そのため、優秀な上司は結果ではなく、その結果を作ってしまった原因を叱ります。原因を追究し、何故そのような結果になってしまったのかを考えることで気付かなかったことが明確になり、ミスの対策を取れるようになります。とくに看護師はミスが許されませんので、ミスにいたった原因を探ることは重要なことです。
このときも、上司であるあなたが冷静さを欠いていては部下に原因を気付かせることはできません。部下を叱るときは、相手を分析できるくらいの余裕と冷静さが必要なのです。

あえて優秀な部下を叱ることも大切

ミスをした出来の悪い部下を叱ることは誰にだってできることです。優秀な上司はあえて優秀な部下を叱ることで職場全体のやる気をアップさせるのです。出来の悪い部下ばかりを叱っていると本人の気持ちは落ち込み、投げやりになるだけでなく職場全体のやる気がダウンしてしまう結果になってしまいます。
そうではなく、あえて優秀な部下を叱ることで「優秀な人でも叱られるのか!」と周囲は気持ちが引き締まるのです。ただ、そうなると優秀な部下がダメになってしまうのではと心配になりますが、そんなことはありません。優秀な部下ほど上司の真意を理解し「叱ってもらえることはありがたいこと!」「職場の緊張感をアップさせるために叱っているのだ!」と見抜いているものです。
もしそれでも心配なようなら、優秀な部下とは日頃からコミュニケーションを良くとるようにして自分の考えなどを伝えておきましょう。

Category : 部下の仕事の生産性を上げるには?

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