処世術のひとつ、セルフマインドコントロール術

セルフマインドコントロール術を習得

セルフマインドコントロール術を習得

セルフマインドコントロール術を身につけよう

仕事へ集中できずどうやっても効率が上がらない…という状態に陥ってしまったことはありませんか?もしくは日常生活を送っているなかで、思いがけずネガティブな思考に陥ってしまい他のことが手につかなくなったり…。誰しもこのような状態からは早く抜け出したいことでしょう。そんなときに役立つのが「セルフマインドコントロール術」です。

セルフマインドコントロールといっても、特別に難しいことではありません。その名の通り、自分自身で思考や意思をコントロールし、良い方向に導くという方法です。自分の気持ちすなわちマインドを半ば強制的に操作することで、集中力を持続させたりネガティブ思考から向け出させたりできるようになります。心の余裕がなくなりそうなときに、下記の方法を思い出して実行してみてください。自分の状況や気持ちを客観的に見つめることでき、あなた自信を窮地から救い出すきっかけがつかめるはずです。これを習慣化させることができれば、簡単に気持ちを切り替えられるようになりますよ。

自分が逃げ込める場所を作ろう

目の前の膨大な仕事に途方にくれたり、先輩ナースの些細な一言が気になり気持ちが晴れなかったり、理不尽な扱いに怒りを覚えたり…仕事をしているとさまざまなことが起こります。しかし、そのたびにいちいち落ち込んでいては何もできません。そこで手っ取り早く復活できる方法を覚えてしまいましょう。それは「逃げ場所をつくって心を休める」という処世術です。逃げ場は、実体があってもなくてもかまいません。例えば次のような場所はいかがでしょうか?

気持ちをポジティブにしたり、心を落ち着かせたりしてくれる動画や音楽をiPodやスマホなどに入れて持ち歩きましょう。ネガティブになりそうなときに、お気に入りの場所へすぐに逃げ込めるように準備しておくのです。好きなものを聴いたり観たりすると、自然と心が落ち着くもの。「好きな世界」という逃げ場所をマインドコントロールに利用するという方法です。
iPodやスマホが持ち歩けない場合は、「想像の中の逃げ場所」がオススメ。何かのきっかけで大好きな芸能人と出会い親しくなって…と胸がときめくようなシチュエーションなどは、想像しただけで心が華やぎそうです。行ってみたい国や場所、風景などに少しの時間、想いを馳せてみるのもいいでしょう。自分にとって胸が高鳴るシーンや居心地の良い場所を作っておき、心が辛くなったら、頭の中でそこへに逃げ込むのです。声を出さない限り、誰もあなたが空想の世界にいるとは気づきません。少しの間そうすることで、表情がソフトになり荒んだ気持ちも落ち着くことでしょう。

また、「記憶の中の逃げ場所」というのも効果的です。家族や友人との楽しかった出来事、親や恋人に愛された記憶を思い起こしてみてください。嬉しかった記憶、安心できる記憶は無条件であなたを優しく包んでくれます。
実体がある「逃げ場所」でしたら、トイレの個室や階段の踊り場、屋上など少しの間ひとりになれるところがいいでしょう。人は一息つくことで意外に冷静になり、気持ちがリセットされるものです。余裕がなくなってきた、集中力が切れてしまったと感じたときは、すっと立って試してみてください。

人に相談してみよう

仕事がはかどらないということを自ら他人に話す人はそういないかもしれません。職場における自分の評価を下げることになりそうですものね。ネガティブな気持ちになっているのも同様。弱い自分をさらけ出すのは抵抗があるものです。しかし、自分一人だけで悩みを抱え込んでいると、どうしても視野や思考が狭くなるため、さらに落ち込んでしまいがちです。「逃げ場所」へ避難する余裕さえなくしてしまう恐れも…。そうならないためにも、思い切って誰かに相談するのも良いでしょう。

誰かに何か相談をする際、多くの人は無意識的に「肯定」されることを望んでいます。悩んでいる自分の背中を押してもらいたい、その選択は間違いではないよと言ってもらいたい欲求が少なからずあるからです。この場合、心優しい友人に「ウンウン」と聞いてもらうだけで、おそらくあなたの気持ちは満たされるでしょう。
アドバイスをもらいたいという場合は、自分よりも経験豊かな人や知識を持つ人に相談してみてください。もしかすると少し非難されるかもしれませんが、経験に基づいた助言はあなたにとって大きな財産になるでしょう。自分とは違う考えや価値観に触れることで、「そういう考えもできるのか」と視野が広がり、負のループから脱却するきっかけになるかもしれません。
また、人に相談することでなぜか自分の気持が落ち着くということもあります。これは、自分が抱えているものを言葉にすることで気持ちが整理できるからです。よく、悩みごとは紙に書き出すと良いといわれますよね。それと同じ効果があるといえます。

他人に頼るのは、決して悪いことではありません。頼られる方も意外に嬉しかったりするものです。お互いの悩みを打ち明け合ったりするのもいいでしょう。そうすることで、自分だけが辛いのではないと気付くことができます。

生活に取り込んでみよう

セルフマインドコントロールは、普段の生活に取り込んでいくことでより簡単かつ効果的にできるようになります。仕事の効率化、ネガティブ脱却といった目標達成のために必要なのは「やる気」だけではありません。「やる気をうまく行動に移せるような環境の整理」が大切だと言われています。
例えば、ダイエットを成功させたいときに自分の周りにお菓子を置くのは危険な誘惑です。まずは、お菓子を自分の目に入れない環境を作るというセルフコントロールをしましょう。そのうえで、「~をしたら~をする」(If~ then~)という形の行動指針を設けます。「お腹が空いても間食をしない」という否定形ではなく「お腹が空いたら低脂肪ヨーグルトを食べる」というように行動に希望をもたせるのがコツ。この考え方を習慣化し生活の中に取り込んでいくことで、自らの行動をプログラミングできるといわれています。
また、いきなり目標達成を目指すのではなく、小さな成功体験を積み重ねるスモールステップを自分のなかで大切にしましょう。「ここまで終えたらコーヒータイム」「これが達成できたら帰りにケーキを買おう」「今日はこんなことができたから、明日はあれをやってみよう」というように、「成功・褒美・自信・挑戦」を組み合わせて生活してみてください。きっと、仕事でもプライベートでも前向きな気持で日々過ごせるようになりますよ。

Category : 自分自身を高める

こちらもおすすめ!

冷静になって原因を叱る!
冷静になって原因を叱る!

あなたは部下や後輩が失敗をしたときに、思わず「カーッ!」と頭に血がのぼった状態で、激しく叱責してはいませんか?もし少しでも心当たりがあるなら、この叱責方法は、あまり効果的とは言えません。こんなときは、まずあなたが冷静になることが大切なのです。

阿川佐和子さんから学ぶ「聞く力」
阿川佐和子さんから学ぶ「聞く力」

最近の人は、他人とコミュニケーションを取ることが苦手だと言う人が多いようです。そんな人にオススメなのが、阿川佐和子さんの著書『聞く力-心をひらく35のヒント』です。あなたも「聞き上手」になって、コミュニケーション能力を高めましょう!

【転職後編】周りとのコミュニケーションの取り方
【転職後編】周りとのコミュニケーションの取り方

転職をすると、新しい職場に馴染めるだろうかと、心配になりますよね。こんなときは、どんなにキャリアがあったとしても、謙虚でいることが大切です。新人看護師になった気持ちで、新しい職場の上司や先輩看護師の言うことを素直に聞くようにしましょう。